制作零れ噺のいろいろ
更新日:2023-01-09
明けましておめでとうございました!(終わりだ…)
今年も4545software及び、『 繭イのカランコエ 』を宜しくお願いできれば幸いです。
新年一回目はタイトル通り、制作に際した小噺集です。
ただただ内情系などの垂れ流しになりますのでご注意ください。
※『 繭イのカランコエ 』α版の内容に軽度の話題で触れます。
●主人公:犬無 守琉の立ち絵は元々無かった。
作業量の問題から元々絵が描かれる予定は無く、少なくともシルエットで済ます予定だった。
麻木ななみが適当に素材として描きシルエットで塗りつぶして企画のはくがん。さんに送ったところ
「 ここまでシルエット詰めたんなら、やっぱり絵欲しいよ。描きましょ? 」
とのことで麻木が原案デザインと立ち絵のラフを詰め描きました。
でもライターが主人公を原画として描くのは嫌だなぁここから先は自信も無いナァ……なんてことで、
かねてより原画として参加して欲しかった ぎゃばんさんに「 主人公描いて頂けませんか? 」とオファー。
ラフ詰め条件に快諾。
描いてくださるうちにもなんだか実の子どものように気に入って頂けたようで
「 表情差分も作っちゃいました★ 」と色々描いて送り返されてきました。
見させて頂いて、麻木に電流走る。
麻木「 ……すみません。こんな表情パターンも描いて貰えませんか?!(細かいシチュ指定しながら) 」
ぎゃば「 お任せあれ! へいお待ち! もうさらにパターン足しておきました!」
こんな感じで思いつきと唐突さで、守琉くんの絵は完成していきました。
熱量とは恐ろしい……。今のところ、守琉くんの表情差分は6パターン。全部使用します。
マユカラは作中で視点変更する必要性が出てくる構造になっているので外から視た守琉くんというのが(カット!)
立ち絵ができたことで演出幅も増え、これから先を考えると「 ビジュアル」ノベルとして良いこと尽くしです。
はくがん。さんと、ぎゃばんさんに感謝です。
零れ噺。
α版収録されている守琉くんが映るイベントCGラフは、ぎゃばんさんのアドリブの塊でした。
麻木も組み込みながら、あのシーンでは絵が欲しいとは思ってたので、テストプレイをして頂いたとき
「 これ絵が欲しいですね! これはもうボク描きますよ! 」
なんて言われてよおし!と話を持ちこみました。そして構図の案を話したとき二人が考えていたものが一致。
さらにむしろ絵が更に動きがあるものを提出されてきた次第で、やはり守琉くんの絵は ぎゃばんさんにお任せできて良かったです。
これから仕上げて差分なども描いて下さるそうですので期待……! 麻木が期待!!!
●登場人物たちの表情と台詞
みなさんは、ビジュアルノベル、いわゆる美少女ゲームをプレイされるとき、都度に立ち絵の表情変化などは気にしていたりしますでしょうか。
作品によれば、作中一瞬だけでてくる表情とか、変化のタイミングで「 その人物が何かを知っていること、思っていること 」を演出する話を聞いたこともがあるかもしれません。
麻木が直近でプレイした(ほぼ一年前)ノベルゲームでも、そんな演出があって最初は流してしまったのですけど、
伏線が回収されたあとあとに再走することで「 こんなとこでそんな顔してたのかー 」と感動したのが心に残っています。
プレイしていた作品もボイスが無いものだったので気づき辛いこともあるのですが、麻木はそんな演出を打たれるのがとても好きです。
だから色々パクるのでした★()
あまり語るのもですが、細かいところで頑張ってコロコロと顔を変えるのを頑張ってました(スクリプト作業)ので、
是非気にして頂きながらもう一度α版を見てくださって貰えるとシナリオ・演出作った側としては嬉しいです。
零れ噺。
実はこういうのは文章側でも同じくで、(気を付けているとは言え本当にただのミスも場合であったりしますが) 人物の台詞回しなどで既に人物設定から連なる伏線を張っています。
α版リリースから感想などめちゃくちゃエゴサしているのですが(怖い)、「 (■■■■の台詞回しが)時代や環境的に適切じゃないと思うなぁ 」といった感想を目にしました。
普段なら「 ああああああミスだあああああ!!! 」と勉強不足にヘコむのですけど、その人物なら……設定の根幹上、実はちゃんと他と違うことに意味があるものとなっているのですっ!
図書に通って調べながら取り入れたものなのですが、相当に麻木がポカってなければ超重要な差異となってます。
しかし間違いとして気にされてそれ以上の意味なんて考えられなかったとしても、そんな小さな小さなところにまで気づいて頂けたことが物凄く感動致しました。
ちゃんと文章読んでくれてるんだって……。
さて伏線というからには、意味が明かされるときはくるのか……!?
他にもそこと繋がる言葉をα版や公開予定の前日譚小説ですでに入れてあるので、ある程度揃うと「 なるほど 」と現時点から即バレするかもしれません。
この要素のネタバラシをスタッフさんにすると「 (裏)設定練りすぎでしょう 」と言われました。
なるべく「 ここどういうこと? 」を聞かれれば答えを用意できるよう潰していくのが頑張りどころだと思います。
●千絵田姉妹は元々一人の人物として動かされる予定だった。
双子設定となったのはキャラクターデザイン案の期限が迫り切り、決定まで至るギリギリでした。
元々と絵描きのサークルで作るだけに、数多い中で原画家さんの起用数も限られるものでした。
一定の人物は企画側からのオファーなどがあったのですが、それ以外で一定数の人物についてはデザインの投票によるコンペティションなどが行われていました。
残酷にもとれますが、投票権はサークルメンバー全員(自身が自身にも投票できる)。
設定などに沿っていたり、なんなら贔屓目を持って投票しても良い。
ある程度、公平性があったものだと思います。
ここで一つ問題。
サークルはメンバーが偶数で、千絵田は案が二つ。
はくがん。「 投票結果割れたんですけど 」
連絡から二人で緊急会議を行うことに。
これで40分ほど話し込んでたのを今でも覚えてます。
結果、色々省きますが麻木が「 これは……本編で使えるんじゃない? 」という設定の思いつきから、ワガママで両方を起用させて頂きました。
結構重要そうな設定が後から生えたタイプです。でもおかげで出来るお話や演出がドドン!と増え、人物や世界に深みが増しました。
結果オーライ!★
零れ噺。
インスピレーションは「 XXXH●LiC 」という作品の女主人に仕える双子です(当たり前ですが性格とか境遇は全く違います)
そのうち千絵田姉妹と八遠寺れすなちゃんの番外話などお披露目に進めたいと思ってます。
……設定は存在してる出会いのおハナシとか?
●キービジュアルについて。
キービジュアルは早々に欲しいというのは麻木とはくがん。共通課題でした。
でも絵どうするよ……誰が描くよ……?
1人が全部描く? 複数人がそれぞれの担当キャラクター描く? スケジュールがなあ!
色々考えた結果、せっかく絵描きが作ってるんだから、キービジュアルの原画家も募集で描いてもらっちゃえ……!となりました。
その人物の担当とかでも無くていい! 描きたい人求ム!
きた……立候補者4人が! でかした!
まずは麻木が絵コンテとしてイメージ案を描きます。
α版を遊んでくださった方ならきっと判るのですが、あの絵が私の描いたキービジュアルラフです。
あれを立候補者にお渡しして原画描いて頂きます。
あがってきた絵柄や描画線がバラバラな原画を、麻木が手を入れさせて頂きクオリティが揃うコントロールなどさせて貰う。
彩色に送りつける。うんうん相談しながら仕上げ。
そんな工程で、はい完成!(いろいろ省く)
第一弾は既に公開されましたセンターでの「 千代&樹里 」
千代ちゃん原画を UUYさん、樹里ちゃん原画を遥さん、彩色をはくがん。さん。
はくがん。さんは、キービジュアルの彩色には単独で全て携わって頂いてます。
なにせグラフィックチーフを受け持って頂いてるので……。
ただ今回のキービジュアル彩色は非常に難しかったらしく、リテイク数もとてつもないこととなりました。
その甲斐や成果もあり、素晴らしいビジュアルになっていると思います間違いなく。
掲載するものだと画質が落ちてしまうので、ここでお顔のアップを掲載させて頂きます。……かわええです(素)
さてさて今回も長く書いてしまいました。
作品ホームページも今ごろは開設、公開されてるでしょう~!
担当ゆりねりあさんが、えらく頑張ってくださってました。過労で倒れないことを祈ります……。
これからもマユカラの動きを楽しみにして頂けると幸いです!
…………α版がプレイできてなくて、作品のカンジが掴めない?
それは……誠に本当に申し訳ありません。
そういえば、作品サイトには小鳥ちゃんが休みに来ていることがあるようです。
戯れも付き合って下さるとか……可愛いものですね。
ではでは、長々となりましたがこの度も麻木ななみの担当でございました。
お付き合いいただき、ありがとうございました~!